べんとさんロマンチスト♡


『若い人にこれ言っとくといいかな、と、思いつつ、言えないなということはけっこうある。言ったとたんに嘘になりそうなこと。』

『ちょっと言うと、40台半ばで、既婚でも未婚でもなんでも、子供が人に見えてくる。若い日の恋愛感情が一巡押される感じ。』

『好きとか嫌いとか、恋愛とか、くすんでくる。そして、若い日の思いが、嘘とも違うけと、かさぶたのようにむけ落ちる。そうしてから、愛っなんだろうと、茫然とする。』

『弱い自分が、それはそれで、ひとつの恵みのようにも思えてくる。失敗しダメでやな奴だった自分を、弱さというものが、こっそり支えていたかのように。』

『強かったら、悪になっていただろう、と。』

『少なからぬ人が嘘を生きている。本当の自分が隠れているのではなく、嘘を生き始めたら、嘘に気がつかなくなる。他人からは見えることがあるけど、本当に見えたら、なにも言えない。嘘でもその人の人生だから。』


弱いが強いということにもなりうるんだよね。だから、弱いことをよかったことだと思えればいいんだけど、なかなかまだそこまで達観できない私がいる。もう若くはないんで、頭ではわかってはいるんだけど、やっぱ弱いのは嫌だって思ってしまう。強い女に憧れるのはそれが故。